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患者インタビュー:アルコール性肝硬変 慢性腎不全





アルコール性肝硬変 慢性腎不全

フミさん

40代女性 日本在住



2020年4月にアルコール性肝硬変、慢性腎不全を患いました。おしっこが全く出なくなり、腹水が10L溜まり脚は浮腫んでパンパンになりテンピュールのような触感で少し触っただけで激痛が走りました。目は黄色く黄疸が出ていました。視界も黄色くこちらから見える世界は黄色いモヤがかかっていました。血は止まらなくなり鼻や歯茎からずっと出血していました。腹水で肺が圧迫され呼吸困難になり市販の酸素缶を使用し過ごしていましたがついに痛みに耐えきれずクリニックと3つの総合病院をまわり肝硬変と慢性腎不全と診断されました。肝硬変は末期でChild-Pughは脳症だけが無くグレードCの分類でした。CKD(慢性腎不全)のステージは5でこちらも末期でした。



肝臓は全身の血液を集めて栄養を蓄えたり解毒していますが肝臓が硬くなると血液が肝臓に入りにくくなり、滞った血液がしみ出る形で腹水になります。肝臓で作られるアルブミンの量が減るため血管内に水分がとどまりにくくなり血管からお腹にしみ出やすくなります。

私は10Lもの腹水が溜まるまで放置していました。出産間近の臨月時で3Lほどのお腹ですからその3倍です。やばい状態だと知りながらもその頃は死にたくて病院に運ばれる瞬間はやっと死ねるという安堵感でいっぱいでした。



まずHCUに運ばれ頸動脈からカテーテルを刺し緊急透析を開始。頭が働いていないので何をされているのかわからず、パニックになり嗚咽が出るほど大泣きしました。医師からは透析をしないと今夜あなたは死にます。と言われ大人しくしましたが心の中では『何で助けるんや!』と怒っていました。

隣の高齢の男性はもう意識がなく家族が面会に来ていました。私もそろそろかなと思い家族を待っていましたが来る気配が全くありません。その間に男性は亡くなりました。一晩かけて人が死んでいく過程を隣で聞きました。何とも妙な経験でした。死とは何なのか。生とは何なのかをいきなり突きつけられました。死にたいと思いながら生きてきたけどちゃんと死に向き合った事があるのか?自問自答する長い夜になりました。



利尿薬を点滴し翌朝出たおしっこは50ccの真っ赤な血。

そして肝臓と腎臓の両方の医師のいる総合病院に移り6Lの腹水穿刺をしました。腹水穿刺とは腹腔内に針を刺し腹水を抜くことをいいます。

血圧は190を超え39℃の熱が出て頭はボーッとし一睡もできませんでした。お腹の張り裂けそうな痛みを我慢することができずカロナールを処方してもらいましたが全く効きません。

殺してくれと叫びたくなる程の痛みでした。病院へ来たことをこの時は後悔しました。

寝れなくて頭も爆発しそうに痛かったので睡眠導入剤を処方してもらいましたがアルコールの離脱症状も相まり3日間寝ることが出来ませんでした。

腎臓は透析、肝臓は利尿剤を飲んで排尿を促す治療と難治性腹水症に対するCART療法(腹水濾過濃縮再静注法)が開始しました。抜いた腹水には栄養がたくさん入っているのでそれを濾過し点滴でまた体内に戻すのです。

この頃の摂取して良い水分は1日500ml。薬を飲む時の水分補給が至福の時間でした。



利尿剤のおかげで徐々におしっこが出るようになり便も5日ぶりに出ました。

しかし腎臓が悪く尿から蛋白が流れ出てしまう状態で医師からは週3回4時間の人工透析を勧められました。igA腎症の疑いでしたがこれ以上腎臓を傷つけられないので生体検査はできませんでした。内視鏡の検査では十二指腸から出血がありました。肝臓移植は困難と言われました。肝不全の影響で手術ができず致命傷となるからです。



この入院中にCBDの事を知りました。医療関係のフリーペーパーの広告に掲載されていたのです。気分のリフレッシュとリラックスを謳っていました。17日間の入院生活を終え退院後すぐにCBDを調べてみると多くのショップから販売されていました。

とにかく痛みを取りたかったので藁をもすがる思いで購入しました。

最初はオイルを舌下に置いて摂取するものを試しました。効果はわかりませんでしたが味がフルーティで美味しかったのですぐに1本を使い切りました。

眠剤も処方してもらっていたので眠るのも苦ではありませんでした。

その後もオイル、グミやアイソレートなどで1日100mgほど摂取していました。



腹水が溜まるのも穏やかになり5月に入ると外来1回入院1回(CART療法3泊4日)になりました。喜んでいたのも束の間CBDが無くなり摂取しないでいると数日でまた腹水が溜まり始め、急ぎで救急外来にて2.5L抜いてもらいました。

脇腹の痛みが顕著に見られ時折悲鳴に近い声を漏らしていました。痛すぎて1週間に3回も外来に行き医師からは即入院と言われました。この頃の痛みが一番ひどく、お腹にモーラステープを10枚貼り過ごしていました。腹水で内臓が圧迫されることによる痛みと皮膚が裂け引きちぎられる痛みです。

腹水が解消しないのでデンバーシャント(腹水を静脈系血管に誘導するためのカテーテルを体内に留置する手術治療)を作る事になりましたが手術の予約が取れず2ヶ月先送りになりました。

透析導入も決定し左腕の静脈を動脈に縫い合わせてつなぐ(血流を確保するための)内シャントを作りました。

脚は浮腫がひどく慢性色素性紫斑症になりました。血管がもろくなっているため血液が染み出て脚は赤くなり痒みが強く出たのです。狂ったように掻きむしりました。



父と主治医との家族面談では生存率1年が5割と言われ最後に過ごす場所を考えといてくれと言われました。この頃の私はしっかりと死に向き合いエンディングノートや遺書を作り身辺を整理していました。



2回のCART療法を行い3週間後退院となりました。

退院して私は彼(現在の夫)に余命1年と告げました。すると彼はいきなりお酒を飲み始めました。この頃の私たちの関係は冷え切っていて私は一緒に暮らしていた家を出ようと決めていました。ところが翌朝、彼は私にプロポーズをしてくれました。

脳に激震が走りました。一晩、悩みに悩んで覚悟を決めてくれたんだと思います。まさかの展開についていけませんでしたがそれと同時に初めて人の優しさに包まれた感覚になりました。

『私、絶対生きてやる!』

と心の奥が熱くなりそれがパワーとなりました。



そして私は当時支給されたコロナの給付金10万円を全てCBDに注ぎ込みました。

オイルやグミ以外にVAPEタイプもこの頃から使用しました。量は1日150mg〜200mgです。

摂取し始めるとやはり腹水の溜まりが穏やかになります。お腹の張り裂けそうな痛みも軽減され効果を感じずにはいられませんでした。標準医療に加えCBDを摂取する事を決意しました。



トイレと食事の時以外はほぼ寝たきりだったので退院後は車椅子で過ごしました。少しずつ歩く練習をしましたが、筋肉が衰え膝や足の骨に激痛が走り、思うように体を動かす事ができませんでした。全て夫が支えてくれました。



前回の入院から2週間後に薬を処方してもらうだけの外来診療とさらにその2週間後にCART療法で入院し3Lを抜きました。

体も落ち着いてきたので1ヶ月に1回の入院のペースでいけるだろうと主治医に言われその後入院しましたが腹水が抜くほど溜まっておらずすぐに退院。主治医は驚き何処か別の病院で抜いてきているのかと聞かれましたが抜いていません。溜まらなくなっていたのです。

これを最後にCART療法は終了。透析は2回しただけで離脱しました。そして長らく止まっていた生理が来るようになりました。



メンタルも落ち着き私の生活にCBDは欠かせない物となりました。

さらにCBDのことをたくさん勉強する機会を得ました。本を読んだり論文や記事を読み漁りました。知れば知るほど納得のいくものでした。

最初は死ぬ間際のQOL向上のために使用していましたが、生きる力がみなぎった今でも使用しています。体調や悩みによって違いますが1日およそ100mgの摂取でリラックスを体感します。



私は幼い頃のPTSDから鬱をずっと患っていました。精神科ではアルコール依存症と強迫性障害と診断されています。ストレスにより不安感が強まり対処療法としてセルトラリン75mg、リボトリール0.5mgを処方されていました。薬を飲んでも不安感は消えず頭がボーッとするだけでずっと死にたい毎日でした。

安楽死について調べスイスに行く準備をしていた事もあります。



現在はCBDのおかげで自分の人生を取り戻しました。メンタルも安定しイライラすることすらありません。



あの時死ななくて良かった!と心から思います。



CBDを摂取する事で欠乏していたカンナビノイドを補填しホメオスタシスが保たれている事を私は自分の身体で実感しました。

現在私はCBD、CBG、CBNを使い分けています。

はっきり言って当初CBDは体感はありませんでしたが血液検査の結果が良くなり腹水も溜まらなくなったので続けていました。

一方でCBNとCBGは体感あります。少量のCBNはリラックスする事ができます。お酒によく似たリラックス感があるのでアルコールに置き換え断酒に成功する事が出来ました。CBNは眠りのカンナビノイドと呼ばれるくらい、寝る前多めに摂取するとトロリと眠たくなり朝までぐっすりと眠る事ができます。不眠で処方されていたトラゾドンの断薬にも成功し今は飲んでいません。処方薬の眠剤とは違い寝起きはスッキリです。

CBGは頭がクリアになります。シャキッとするので日中のストレス緩和に使っています。

CBDは体感こそありませんが恒常性を保ち身体の修復に役立っていると感じています。CBNやCBGを単体で摂取するよりもCBDと一緒に摂取する方が効果や体感は大きいです。CBNやCBGと身体とをうまく繋いでくれるのがCBDというイメージです。



用途に合わせてグミやクッキーなどのエディブル、オイルやVAPEなどで摂取します。

リラックスしたい時は50〜100mg、頭痛や生理痛の時は150mg〜200mgを摂取します。

オイルやグミは効いてくるまで30分ほどかかりますがVAPEなら即効性があります。

頭がフワリとリラックスし身体の痛みを和らげてくれます。



耐性はありません。驚くことに使用してからおよそ3年になりますが量は増えるどころか減っていて摂取しなくても1日を快適に過ごせる日もあります。

内因性カンナビノイドを高めるためにヨガや瞑想を日常に取り入れているおかげもあります。



当時私が処方されていた薬はアムロジピン、炭酸水素ナトリウム、ウルソ、リバークト、サムスカ、スピロノラクトン、タケキャブ、フロセミド、トラゾドン、ベルソムラ、フェルムカプセル、カロナール、フェキソフェナジン、ミルセラです。

現在は炭酸水素ナトリウム(胃薬)、ミルセラ(貧血の注射)だけになりました。




公立の病院だからか主治医はすぐに減薬をしてくれましたが血液検査の結果が毎回良くなっていく様子は不思議そうでした。私は反対されるだろうと思い、カンナビノイドを摂取している事は言っていませんでした。



私には現在肝臓、腎臓、皮膚の3人の主治医がいます。勇気を出し先日3人の医師に言いました。どういうものか聞いてくる医師、否定はしないけど事務的な医師、何となく聞いた事があるけど良くは知らない医師。三人三様でしたが意外にも全員否定的な言葉はありませんでした。この記事と似た内容を資料と一緒に渡しました。

それから3ヶ月後、興味を持ってくれたか聞いてみました。が、誰1人興味を持ってくれた医師はいませんでした。渡した資料にほとんど目を通してない医師もいました。医師としてはサプリや漢方薬と一緒でやってもいいしやらなくても良いという事でした。非常に残念な結果となりましたが課題も見えてきました。もっとカンナビノイドの良さを知ってもらいたい。次回からの診察はとびきりの笑顔で受けようと思います。CBDで毎日を楽しく過ごしている事を全身で表現しようと思います。



アルコール依存症との戦いは未だ1日1日の勝負だと思っています。

肝硬変を患ってから通っていた精神科に訪れましたがアルコール依存専門のクリニックを紹介すると言われました。そのクリニックに行ったところでシアナマイドなどの抗酒剤を処方されるだけで私は一生PTSDと戦っていかなければなりません。

薬を処方するのが病院の仕事なので理解はしていますがその治療方法だと私はまた死ぬ事を選んでしまいます。



先ほども言いましたが私は幼い頃の強いストレスに耐えきれずPTSDと強迫性障害を発症しアルコール依存症になり肝硬変と腎臓病を患いました。

ストレスを対処できていたらアルコール依存症にならずに私は自分の内臓を守る事ができたと思います。

全ての根源はPTSDからの強いストレスです。記憶は消せないので根本治療は無理でした。薬を頼ったりお酒を頼ったりしてなんとか生き延びてきました。がそれも続けていたら死、若しくは廃人になっていたでしょう。カンナビノイドは辛い記憶に蓋をしてくれます。考える事をストップしてくれるのです。

人間生きているとPTSDを発症する経験をする事もあります。災害や事故や事件、誰もが体験する可能性があります。その時に自分を癒す方法があることを知ってほしい。



ストレスから大病に至ったり自殺をするケースは山ほどあります。

ストレスのうちに対処してほしい。

令和4年の自殺者はおよそ20,000人。この方達が少しでも救われQOLが上がり生き生きと仕事をし納税すれば社会も潤います。

私はカンナビノイドのおかげで救われました。余命1年が今3年も生きています。メンタルも安定し毎日を楽しく過ごしています。希死念慮のかけらもありません。



大麻は若い頃に経験があり効果は知っていましたが違法のため敬遠していました。

インターネットで検索することも躊躇っていた位でしたが、THC以外のカンナビノイドが合法で使えるとフリーペーパーの広告で知り、調べていくと正高先生のYou Tubeに巡り着きました。概要欄からPCATの存在を知り正高先生にメールをしました。ところが病状や服用している薬を伝えると断られました。それもその筈、薬代だけで月に1万円以上していたのでそれ以上は負担になると考えてくれての事です。この一件で正高先生への信頼が高まりました。私は諦めず情報弱者になりたくないことやカンナビノイドの事をもっと勉強したい旨を伝えました。そして2022年の7月に入会しました。

正高先生を始めPCATのスタッフの皆様には心より感謝申し上げます。カンナビノイドの恩恵はもちろんですがPCAT無くして現在の私は居ません。仲間がいてくれるから私は心身ともに安定し毎日を健やかに過ごすことができています。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。



最後に

カンナビノイドを勉強すればするほど救える命が多いことを知りました。今規制されているTHCはさらに多くの人を救えます。私の目標はTHCの使用も可能にすることです。そのためにはまずCBDを流行らせみんなにカンナビノイドの効果を認知してもらう必要があります。

残りの私の人生は命を助けてくれたカンナビノイドに恩返しをする事に全力を注ぎたいと思います。


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